p01 p24

冠元顆粒 開発ストーリー ──挑戦者たちの軌跡── まんが 第2類医薬品

2 〈はじめに〉  日本中医薬研究会会長 猪越 英明 私たち日本中医薬研究会は、一九八七年の発足より、日本 における中医学の普及に努めています。当会が大切に育んで きた「イスクラ冠元顆粒(以下、冠元顆粒)」は、たくさんの情熱 と類まれなる行動力に支えられて世に送り出されました。 当時、製品化できたことは「奇跡」とも言われましたが、その 奇跡を起こした挑戦者たちの物語がここにあります。 発売から今日に至るまで、そしてこれからも、私たちはその 情熱をしっかりと引き継ぎ、「冠元顆粒」をより多くの方に 役立てていただきたいと願っています。 「〝血流〟に着目した処方がこれからの時代に必要になる」と いう開発当初からの想いは、現在においてもその意義を増して います。そして、発売以降もその想いに共感する多くの研究者 や医師、薬剤師、登録販売者らによって、さまざまな研究と経 験が積み重ねられています。また、製造元であるイスクラ産 業も、より飲みやすく吸収しやすくする工夫など、常に改良 を続けています。 その一つひとつが重なり、私たちが自信を持って「冠元顆粒」 をお勧めする後押しとなっています。これからも、より多くの ご家庭にお届けし、日本中に「冠元ファン」を増やすことが私 たちの夢です。 〈もくじ〉 ●まんが「冠元顆粒開発ストーリー」 ─挑戦者たちの軌跡─ 第 1 章 それは 1 通の手紙から始まった …… 4 第 2 章 国や組織を超えた仲間との挑戦 … 10 第 3 章 開かれた承認の扉と誕生への道 …… 15 第 4 章 普及につながる現場の奮起 ………… 19 ● 年表・資料 未来へつながる確かな道のり …………………… 22 本冊子は「冠元顆粒」商品および関連資料をもとに構成したものであり、医薬品の広告を目的とするものではありません。 この冊子では、一九八〇年代、漢方相談の現場を舞台 に、当時の記録と記憶をもとに物語が進んでいきます。 冠元顆粒の開発は、単に薬をつくる過程ではなく、時 代とともに変化する健康へのニーズに向き合いながら、 漢方相談のあり方を模索してきた歩みでもありまし た。そこで描かれる姿勢は、現在の相談現場にも受け継 がれています。 読み物として気軽にお楽しみいただきながら、ご自 身の日々の体調をとおして中医学の考え方に触れる きっかけとしていただけましたら幸いです。

3 冠元顆粒 開発ストーリー ──挑戦者たちの軌跡── この物語は実際の出来事をもとに構成していますが、まんが表現の都合上、再構成を含んでいます。 まんが

4登場人物メモ【猪越恭也先生】元イスクラ社員で薬剤師。文献で『丹参(たんじん)』の素晴らしさを知り、日本人のために、日本に導入できないかと 切望。日本橋にあるイスクラ直営店の店長を務めていたこともありました。 第1章 それは、1通の手紙から始まった

5 冠元こぼれ話【活血(かっけつ)】 活血とは中医学の用語で、滞っている「血(けつ)」の巡りをととのえるという考え方です。ここでいう血とは単なる血液だけ でなく、体に栄養やうるおいを運ぶはたらきを含む概念で、冷えやこりなどは巡りの状態を知る手がかりになります。

6冠元こぼれ話【イスクラ】 正式名称はイスクラ産業株式会社。創業当初から海外との貿易を中心に業務を展開。「冠元顆粒」「イスクラ婦宝当帰膠B」 などの中成薬をはじめ、現在では中医学理論を取り入れた健康食品・ペット用サプリ、美容アイテムなども扱っています。

7 冠元こぼれ話【理気(りき)】 理気とは中医学用語で、滞りがちな「気(き)」の流れを整えるという考え方です。ここでいう気とは目に見えるものではなく、 体のはたらきや巡りを支えるはたらきを含む概念です。張りやつかえ感などは、気の巡りの状態を知る目安になります。

8冠元こぼれ話【降香(こうこう)】 マメ科樹木の幹の中心部(心材)。血や気のめぐりに関わる生薬として知られ、冠元顆粒の構想のもとになる処方に 配合されています。その木目の美しさから家具にも利用されてきました。性味は辛・温、帰経は肝・脾。

9 冠元こぼれ話【木香(もっこう)】キク科植物の根。独特の香りをもち、気のめぐりに関わる生薬として知られています。冠元顆粒の開発では、降香に 代わる生薬として香附子との組み合わせが採用されました。性味は辛・苦・温、帰経は脾・胃・大腸。

10 第2章 国や組織を超えた仲間との挑戦 冠元こぼれ話【香附子(こうぶし)】 カヤツリグサ科ハマスゲの根茎。気のめぐりに関わる生薬として知られています。冠元顆粒の開発では、降香に代 わる生薬として木香との組み合わせが採用されました。性味は辛・微苦・微甘・平、帰経は肝・三焦。

11 冠元こぼれ話【開発担当チーム】当時は多岐にわたる業務を 6 ~ 7 人で担当していました。冠元顆粒の開発にあたっては、先の見えない五里霧中の なか、膨大な資料作成や申請業務、臨床試験などに、メンバー一同ひたむきに取り組みました。 ※現在では臨床試験において社員が被験者となることは原則禁止されています。

12 登場人物メモ【開発部長S氏】冠元顆粒のもう一人の生みの親であり、育ての親。ミスター冠元(開発部川崎氏談)。発売後も消費者向けの講演会や セミナーの運営などにたずさわり、開発から普及に至るまで、精いっぱいの力を注ぎました。

13 冠元こぼれ話【ネーミング①】 「快心」とは、中国語で「心地良い」「満足」という気持ちを表します。日本語では「快心の一撃」「快心の出来」など、満足 に爽快感を伴う場面で使われます。同じ漢字でも文化によってニュアンスが変わるのが興味深いですね。

14 冠元こぼれ話【主薬】主薬とは処方の中心になる生薬のことで、考え方の軸となるものです。一方、それを助けたり全体のバランスをとる役割を佐薬 と呼びます。生薬を単独で用いるだけでなく、組み合わせによって全体のはたらきを考えるのが中医学の特徴です。

15 冠元こぼれ話【丹参(たんじん)】 シソ科タンジンの根。赤い根が特徴で、「血」のめぐりに関わる生薬として知られています。冠元顆粒の中心となる生 薬で、四川省中江県の高原をはじめ中国各地で栽培されています。性味は苦・微寒、帰経は心・肝。 第3章 開かれた承認の扉と誕生への道

16 冠元こぼれ話【丹参煮散(たんじんしゃさん)】当時の疾病分類のひとつ〈脚氣(かっけ)〉の項目に掲載されていました(掲載時の配合生薬/丹参・川芎・ 杜仲・続断・地骨皮・通草・当帰・乾地黄・麦門冬・禹余粮・麻黄・甘草・桂枝・牛膝・生姜・牡蛎・升麻)。

17 冠元こぼれ話【ネーミング②】採用された「冠元顆粒」は、奇しくも当時の開発部長S氏の提案によるものです。のちに代表取締役として活躍する なかでも、薬膳カフェのメニュー名を考案するなど、ネーミングセンスや新しい企画への感度の高さが光っていました。

18 冠元こぼれ話【申請の壁を超えて】冠元顆粒の誕生までに何度もそびえ立った申請の壁。当初、猪越先生は厚生省への申請に「俺も行く!」と口に されていたそうです。実際は叶いませんでしたが、猪越先生らしい、熱いエピソードです。

19 冠元こぼれ話【熱意を伝える講演活動】猪越先生は、冠元顆粒の誕生に込めた思いや開発のあゆみ、そして何より処方の素晴らしさを伝えるた め、販売の現場に携わる会員店の方々に向けた講演を精力的に行いました。 第4章 普及につながる現場の奮起

20᯦ȉȣ ȌᯥȳǪޑDZ ǸȟǺ᯦ 冠元こぼれ話【発売後の取り組み】発売後も外部機関と協力しながら、製品についての理解を深めるために調査や分析が続けられてきました。 その取り組みは、現在の店頭相談に役立つ知見を積み重ねるうえでも、大切な手がかりとなっています。

21˺ȟ Ȉ ȣ ᯥ Ǵ ȭ ǫ Ȫ ȣ᯦ ᄅȀȂ ȏऻ ǤႺǫ ȋՕᜁȉす᧽᯦ 冠元こぼれ話【シンボルとしての冠元】発売当初から受け継がれてきたポスターのデザインは、首都高速から見えるイスクラ本社の屋上に掲げられ ていました。2025年の日本橋再開発による本社移転まで続いた、まさに象徴的な存在です。 第2類医薬品

22 冠元顆粒のあゆみ 1980年代 1990年代 日本中医薬研究会のあゆみ 「北京研修大会」開催(人民大会堂) 1月1日 日本中医薬研究会 発足 「抗老防衰キャンペーン」を全国展開し、 39 会場で1万2962人が参加 「第1回全国大会」開催(京都) 3月1日 冠元顆粒 発売 以降、全国大会・学術シンポジウム などを通じた普及活動が広がる 中国大使館経済商務処から 「中成薬普及功労者」として 会員店 50 店が感謝状を受ける 「冠元顆粒症例発表大会」開催 ʻ80ʻ84ʻ85ʻ86ʻ88ʻ89ʻ90ʻ91 ʻ86 ʻ87 ʻ88 ʻ91 ʻ93 ʻ99 猪越恭也先生から開発要望書提出 調査および厚生省への問合せを開始 国内にて臨床試験開始 許可取得の可能性を模索 中国衛生部から華西医科大学を紹介 本試験用サンプルの試作を開始 サンプル入手後、現地での生産に向けて訪中を重ねる 華西医科大学と契約 承認申請へ向けた流れが具体化する 厚生省ヒアリング、第1回・第2回漢方調査会 第3回漢方調査会後、一般用医薬品部会に報告 3月1日 冠元顆粒 発売 発売以降も研究が積み重ねられています 冠元顆粒を中心とした主な活動を抜粋 販促品各種 主な出来事から抜粋 未 来へつな がる 確 かな 道 のり 詳しくは ブランドサイトへ 冠元顆粒のあゆみ 1980年代 1990年代 日本中医薬研究会のあゆみ 「北京研修大会」開催(人民大会堂) 1月1日 日本中医薬研究会 発足 「抗老防衰キャンペーン」を全国展開し、 39 会場で1万2962人が参加 「第1回全国大会」開催(京都) 3月1日 冠元顆粒 発売 以降、全国大会・学術シンポジウム などを通じた普及活動が広がる 中国大使館経済商務処から 「中成薬普及功労者」として 会員店 50 店が感謝状を受ける 「冠元顆粒症例発表大会」開催 ʻ80ʻ84ʻ85ʻ86ʻ88ʻ89ʻ90ʻ91 ʻ86 ʻ87 ʻ88 ʻ91 ʻ93 ʻ99 猪越恭也先生から開発要望書提出 調査および厚生省への問合せを開始 国内にて臨床試験開始 許可取得の可能性を模索 中国衛生部から華西医科大学を紹介 本試験用サンプルの試作を開始 サンプル入手後、現地での生産に向けて訪中を重ねる 華西医科大学と契約 承認申請へ向けた流れが具体化する 厚生省ヒアリング、第1回・第2回漢方調査会 第3回漢方調査会後、一般用医薬品部会に報告 3月1日 冠元顆粒 発売 発売以降も研究が積み重ねられています 冠元顆粒を中心とした主な活動を抜粋 販促品各種 主な出来事から抜粋 未 来へつな がる 確 かな 道 のり 詳しくは ブランドサイトへ

23 2000年代 2010年代 2020年代 「日中瘀血シンポジウム」開催 「冠元顆粒の故郷を訪ねる百人の旅」を実施 成都パンダ繁育研究センターにて 「冠元ちゃん」命名式に臨む 「冠元顆粒シンポジウム」開催 学術シンポジウム 「デイスカバー冠元顆粒」開催 「がんばろう!復興大会」開催 「日本中医薬研究会 30 周年記念大会」 開催(大阪) 「学術シンポジウム・ アジア太平洋地域 中医薬サミット」 合同開催 現在も全国の会員店が連携し、 中医学の研鑽と普及を続けています ʻ00 ʻ03 ʻ04 ʻ09 ʻ11 ʻ17 ʻ23 新聞広告(冠元顆粒発売当初に開催されたイベント告知) 新聞広告(製品紹介) 詳しくは 公式サイトへ 冠元顆粒をはじめ日本中医薬研究会会員店で取扱う 医薬品は、GMP(医薬品の製造管理および 品質管理基準)に基づき、適切な 品質管理のもとで製造 されています。 2000年代 2010年代 2020年代 「日中瘀血シンポジウム」開催 「冠元顆粒の故郷を訪ねる百人の旅」を実施 成都パンダ繁育研究センターにて 「冠元ちゃん」命名式に臨む 「冠元顆粒シンポジウム」開催 学術シンポジウム 「デイスカバー冠元顆粒」開催 「がんばろう!復興大会」開催 「日本中医薬研究会 30 周年記念大会」 開催(大阪) 「学術シンポジウム・ アジア太平洋地域 中医薬サミット」 合同開催 現在も全国の会員店が連携し、 中医学の研鑽と普及を続けています ʻ00 ʻ03 ʻ04 ʻ09 ʻ11 ʻ17 ʻ23 右からI氏(イスクラ産業創業者) 片桐平智先生・片桐眞紀子氏 吉岡保廣氏(イスクラ産業 元取締役) やすひろ よしとも 冠元顆粒をはじめ日本中医薬研究会会員店で取扱う 医薬品は、GMP(医薬品の製造管理および 品質管理基準)に基づき、適切な 品質管理のもとで製造 されています。 新聞広告(冠元顆粒発売当初に開催されたイベント告知) 新聞広告(製品紹介) 詳しくは 公式サイトへ

大分 中医薬 研究会 宮崎 中医薬 研究会 愛媛 中医薬 研究会 香川 中医薬 研究会 熊本 中医薬 研究会 鹿児島 中医薬研究会 長崎 中医薬 研究会 沖縄 中医薬 研究会 高知 中医薬 研究会 徳島 中医薬 研究会 岡山 中医薬 研究会 兵庫 中医薬 研究会 静岡 中医薬 研究会 神奈川 中医薬 研究会 千葉 中医薬 研究会 東京 中医薬 研究会 多摩 中医薬 研究会 埼玉 中医薬 研究会 群馬 中医薬 研究会 茨城 中医薬 研究会 栃木 中医薬 研究会 北海道 中医薬 研究会 広島 中医薬 研究会 山口 中医薬 研究会 鳥取・島根 中医薬研究会 福岡 中医薬研究会 東海 中医薬研究会 甲信 中医薬研究会 南東北 中医薬研究会 北東北 中医薬研究会 新潟 中医薬 研究会 北陸 中医薬 研究会 大阪 中医薬 研究会 京滋奈 中医薬 研究会 健康についてのご相談なら 私たち日本中医薬研究会 会員店におまかせください。 漢方の研鑽を重ねる全国約1000店の会員店が、 あなたに合ったお薬・健康食品・養生法をご提案します。 お近くの 会員店は こちらで チェック ! 日本中医薬研究会会員 冠元顆粒開発ストーリー ─挑戦者たちの軌跡─ 発行*日本中医薬研究会/東京都中央区八丁堀3丁目1番1号 八重洲長岡ビル 6階 京橋第3 〒103 − 0032 発行日*2026年 5 月 31 日/まんが*ふかやかよこ/編集・制作*なゆた制作室・中村千晶