この資料は、養護教諭が学校で遭遇するケガや急変に対応するための実践的な応急手当マニュアルです。月刊誌『健』2025年9月号・10月号に掲載された特集記事の試し読み版で、湘南鎌倉総合病院救急総合診療科の関根一朗医師が監修しています。学校現場で働く養護教諭を主な対象とし、救急医の視点から「命を守る」ための判断基準と手技を解説しています。 第1章「ケガの見立ての基本」では、階段から転落した児童を例に、ABCDEアプローチ(気道・呼吸・循環・意識・全身観察)を用いた生理学的評価の手順を説明しています。痛みの訴えだけに頼らず、命に関わる異常を見極める方法を、具体的な観察ポイントと声かけ例とともに示しています。また、フェイススケールやNRS(Numerical Rating Scale)を用いた痛みの評価方法、救急搬送の判断基準についても詳しく解説しています。…
この資料は、養護教諭が学校で遭遇するケガや急変に対応するための実践的な応急手当マニュアルです。月刊誌『健』2025年9月号・10月号に掲載された特集記事の試し読み版で、湘南鎌倉総合病院救急総合診療科の関根一朗医師が監修しています。学校現場で働く養護教諭を主な対象とし、救急医の視点から「命を守る」ための判断基準と手技を解説しています。
第1章「ケガの見立ての基本」では、階段から転落した児童を例に、ABCDEアプローチ(気道・呼吸・循環・意識・全身観察)を用いた生理学的評価の手順を説明しています。痛みの訴えだけに頼らず、命に関わる異常を見極める方法を、具体的な観察ポイントと声かけ例とともに示しています。また、フェイススケールやNRS(Numerical Rating Scale)を用いた痛みの評価方法、救急搬送の判断基準についても詳しく解説しています。
第2章「心停止」では、学校で子どもが突然倒れた場合の一次救命処置を扱っています。心停止のサインとして死戦期呼吸(あえぎ呼吸・下顎呼吸・不規則な呼吸)を見逃さない重要性を強調し、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の正しい手順とAEDの使用方法を、イラスト付きで段階的に説明しています。乳児(1歳未満)と小児(1~8歳未満)の違いにも触れています。
コラム「その“背景”を、どう見抜く?」では、ケガの背景にいじめや家庭内の問題が潜む可能性に言及し、子どもの非言語的サインを読み取る方法や、安心して話せる保健室の環境づくりの重要性を述べています。全体を通じて、養護教諭の「直感」や「違和感」を大切にし、迷ったときはオーバーに判断してよいというメッセージが一貫しています。