9:愛着①ロードマップ:「恐怖フィルター」解除

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愛着の再構築と 「恐怖フィルター」解除 愛着(アタッチメント)は、人生という航海にお いて、私たちが最初に手に入れる「航海図」で す。 この海図が「世界は危険だ」という前提で書かれ ていると、私たちは知らず知らずのうちに「恐怖 フィルター」を通して現実を見るようになりま す。 1© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園

1. 「恐怖フィルター」脳の高度な防衛反応 強烈なストレスや、安心感の乏しい環境に長く身 を置くと、脳の「扁桃体(不安のセンサー)」が 常に警戒モードになります。これが「恐怖フィル ター」の正体です。 2 情報の歪み 本来なら「嬉しい」「チャンスだ」と感じるは ずのポジティブな出来事も、フィルターを通る と「後で攻撃されるかも」「裏があるのではな いか」という複雑なリスク計算に置き換わりま す。 複雑化する思考 これは性格の問題ではなく、極限状態にある脳 があなたを守るために、あえて情報を複雑に分 析して「最悪の事態」を回避しようとしている 高度な防衛反応です。 © 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園

3 回避型(装甲を固めた船) 支配される恐怖から、他者を遮断して一人で頑 張る「偽りの自立」を選択します。フィルター には「近づく者は敵だ」という警戒が映ってい ます。 © 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 2. 愛着スタイルと生存戦略 不安型(追いかける船) 見捨てられる恐怖から、常に相手との通信を確 保しようとします。 フィルターには「嫌われたかもしれない」とい うノイズが常に走っています。

© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 3. なぜ「知識」だけでは変われないのか 学びを実践しようとしても、つい元の思考パター ンに戻ってしまうのは、脳の土壌(食と環境)が ととのっていないためです。 身体という土台(栄養と感情) 脳の神経伝達物質(セロトニン等)の材料が不 足していると、どんなに心理学を学んでも脳は 正しく機能しません。発酵食品(糀)などで腸 内環境を整えることは、脳の「再構築」を物理 的に支える土台づくりです。 居場所という環境 「恐怖フィルター」を外すには、まず「ここは 安全だ」と脳に教え込む必要があります。 物理的な境界線を引ける安心な居場所(環境) を確保することが、扁桃体の鎮静化には不可欠 です。 4

© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 4. 自分自身の内側に港を築く 過去の環境やこれまでの航跡がどのようなもので あっても、大人の知性を持って「自分自身の内側 に揺るぎない港を築くこと」で、安定した愛着ス タイルをいつからでもつくり出すことが可能で す。 フィルターの解除 「これは今の私が弱いのではなく、脳の防衛反 応だ」と客観視することで、フィルターを通さ ない、ありのままの世界を捉え直すプロセスが 始まります。 自給自足の燃料 外側の誰かに燃料(承認)を頼るのではなく、 自らの知恵と経験を燃料に変え、自分を安定し て走らせる術を身に付けます。 5

6© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 【愛着とフィルターの自己観測】 1.あなたがチャンスや好意を素直に受け取れ ない時、脳内ではどのような「複雑なリス ク計算」が動いていますか? 恐怖フィルターの言語化をしてみましょう。 2.そのフィルターを掃除するために、今日か らできる「体(食)へのケア」や「環境の 整理」はありますか? 具体的な方法を考えてみましょう。