Created in Canva
なぜ、シンプルに 考えられないのか? 〜「恐怖フィルター」の正体と情報の誤変換〜 自分にとって必要な助言やチャンスを、なぜか 「怖い」と感じたり、裏があるのではないかと疑 って深読みしすぎたりしてしまうのは、 あなたの脳が「生存モード」から抜け出せていな いサインです。 1© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園
1. 脳の「検閲官」 過剰反応する扁桃体 強烈な支配やDV、あるいは「寝ないで働く」「過 度な責任を一人で背負う」といった心身への猛烈 なストレスが長く続くと、脳の不安センサーであ る「扁桃体」が常に警戒モード(フル稼働状態) になります。 2 生存優先の検問 脳は入ってくるすべての情報を「今、生き残る ために安全か?」という基準で検査するように なります。 これが虹の輪学園で定義する「恐怖フィルタ ー」の正体です。 © 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 2. ポジティブ感情の 「複雑なリスク計算」への置き換え 本来なら「嬉しい」「やりたい」というシンプル でポジティブな感情も、このフィルターを通る際 に、脳内で複雑な情報に書き換えられてしまいま す。
3 構造 脳は過去の経験から「手放しで喜ぶと、後で手 痛いダメージを受ける」と学習しています。 そのため、あえて情報を複雑に分析して、最悪 の事態を回避しようとする高度な防衛反応を自 動で行っているのです。 © 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 情報の誤変換例 「チャンスだ!」→「これをやって、後で 誰かに攻撃されないか?」 「助けてくれるの?」→「見返りに何かを 奪われるのではないか?」
4© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 3. 知識による「フィルター」の解除 作業としての客観視 このフィルターは性格の一部ではなく、脳があな たを守るために後付けした、ただの「装備」で す。これは装備である以上、知識によって外すこ とが可能です。 複雑さを削ぎ落とす 「怖い」「疑わしい」という感情が湧いたと き、それは事象そのものの正体ではなく、フィ ルターがつくり出した「ノイズ」であると知識 で切り分けます。 脳が頑張っているという認識 「私はひねくれている」「私はダメな人間なん だ」と、自分を責めるのをやめ、「今、私の脳 (扁桃体)が私を守るために、必死にリスク計 算をしてくれているんだな」と事象として捉 え、眺めます。
5© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 4. 物理的な土壌改善 フィルターを掃除する 脳が「安全だ」と心の底から、心底納得しない限 り、このフィルターは自動でははずれません。 そのためには、意外かもしれませんが、やはり肉 体側からのアプローチが不可欠です。 神経系を鎮める補給 脳が慢性的な栄養不足や疲労状態にあると、フ ィルターはより強化されます。 糀などの食事で腸内環境をととのえ、十分な睡 眠を確保することは、検査官(扁桃体)に、 「もう休んで大丈夫だよ」と伝える物理的なサ インとなります。 「警戒し続けること」を安全としてきた古い恒 常性に対し、アウトプットを通じて「今は安全 な海域にいる」という事実を繰り返し脳に伝え て、シンプルな思考で、舵を切れる状態へと再 構築していきます。 ホメオタシスの書き換え
6© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 最近、素直に喜べなかった「良い出来事」や 「助言」を一つ思い出してください。 その時、あなたの恐怖フィルターは、それを どのような「複雑なリスク」に書き換えまし たか? そのリスク計算は、今のあなたの環境(事 象)において、本当に必要な防衛ですか? 人との関わりのなかで、「深読み」や「疑い」と いう複雑な思考の渦に飲み込まれそうになったと き、あなたの船は、防衛システムが少し過剰に働 いているだけなのです。 【フィルターの検閲記録ワーク】
7© 2026 一般社団法人 母子の体と心・居場所の自立支援 虹の輪学園 かつてのあなたを守り抜いてきた、その高度な防 衛能力を、これからは「疑うため」ではなく、 「事象を正しく見極めるための知恵」へと転換し ていきましょう。 過去の失敗(執着がある)から導き出した、不要 な防衛を一つずつ脱ぎ捨て、本来のあなたの「や りたい」というシンプルな想いに従って、軽やか に帆を広げていくのです。 そのために、「知識」という追い風を、いつもあ なたの船に受けるよう、知識を味方にしてくださ い。